12月から2月にかけて、ミッドタウン名駅サテライトにて、毎月1回のペースで、名古屋市をはじめとする市町村職員を対象に連続セミナーを開催しました。今年度はSDGsをテーマに据え、参加者との活発な意見交換も行なわれました。
【第1回 | 人間文化】SDGsとは
講演内容
近年、いろいろなところで見聞きするようになったSDGsについて、第1回は大枠を把握する位置づけで、SDGsそのものの理解をめざしました。講演のなかでは、SDGsの考え方が注目されるようになった背景、現在までのさまざまな取り組みの推移、バックキャスティングという視点への注目、など幅広くSDGsのポイントに触れました。講演終了後には、参加者との活発な意見交換も行なわれ、会場全体でSDGsへの理解を深める契機となりました。
大学院人間文化研究科 准教授 曽我幸代
【第2回 | 経済学】SDGsと気候変動
講演内容
第2回はSDGsの各論を学ぶ位置づけで、17目標のひとつである気候変動の問題を取り上げました。周知のとおり、気候変動は私たちの暮らしに影響を与え、たとえば熱中症の患者数の増加があります。また講演では、温室効果ガスの削減に関心が向かう一方、自然や人間社会のあり方を調整する「適応」の視点がある点にも言及。その際、「適応弱者」を包摂し、「だれ一人取り残さない」社会をいかに構築していくかが問われる、との指摘がありました。
大学院経済学研究科 准教授 内田真輔
【第3回 | 人間文化】SDGsと多文化共生
講演内容
第3回もSDGsの各論を学ぶ位置づけで、17目標と関わりの深い多文化共生をテーマに取り上げました。全国的に見て、愛知県は外国籍住民の数が多く、愛知県も名古屋市もこれまで多文化共生に力を入れてきた経緯があります。講演では、多文化共生の概念やSDGsの17目標との関連について学びました。その後、参加者同士で「何が課題なのか」「どのように解決できるか」「自分は何ができるか」を話し合い、活発な意見交換が続きました。
大学院人間文化研究科 教授 山本明代