12月と2月に、オンラインにてシンポジウムを開催しました。今年度は昨年度に引き続きオンラインでの開催となりましたが、日本各地より多数の参加があり、各回とも活発な意見交換が行なわれました。

【第1回】データ分析からみた地方財政健全化

講演内容

わが国の地方公共団体は、依然として厳しい財政状況に置かれています。こうした状況をふまえ、第1回はさまざまな統計データを活用しながら、地方財政の健全化のために必要なポイントについて学びました。講演のなかでは、近年発展の著しい因果推論の解説もあり、参加者は財政健全化や事業の検証を行うための統計手法について理解を深めることができました。講演終了後には質疑応答の時間があり、さまざまな観点からの質問も寄せられました。

大学院経済学研究科 准教授 湯之上 英雄

【第2回】個人情報保護制度の概要と展望

講演内容

全国の自治体がDXに向き合うなかで、個人情報保護制度をどう再設計するかは喫緊の課題です。そこで、第2回は個人情報保護制度を取り上げ、制度概要や今後の動向を学びました。講演では、個人情報保護法の改正の概要や今後の展望の紹介もあり、今後のDX時代に個人情報保護制度を運用するうえでのヒントが示されました。講演終了後には参加者からの質問をもとに意見交換も行なわれ、個人情報保護制度の今後を考える契機になりました。

大学院人間文化研究科 教授 小林 直三